現場で最初に思う事

出会った空間はいろんな歴史を抱え込んでいます。それを繋いだり、切ったりしながら建物の声を聞いていきます。幾度となく塗り重ねられ痛みをかくしこんでいる物件も少なくはありません。それを探るのに思いの外時間を費やす事もありますが、物件を知り、できる限りで治していくことは必要不可欠です。

最初に出会った時とは、まったく違う雰囲気になった物件は名前を持ち、明かりが灯ります。寂しいような誇らしいような気持ちで現場を離れます。音楽が流れ、たくさんの人が行き交うのを眺め、その空間に命が宿る瞬間を見れたような気がします。

物件とお客様との長い繋がり

電気、給排水、雨漏りなどの問題は、プノンペンでは日常茶飯事。入り組んだ排水経路や旧配線など 計り知れないトラブルが後々も残ります。できるだけ旧路は使わない方向で進めますが、やむなく一部を利用する場合もあります。経験値の多いスタッフや現地の方々との念密な計画により、試行錯誤しながら状況回復へ向かう事も多いのが現状。

お客様からのトラブルに柔軟に対応できるシステムをつくり、迅速な対応を心がけています。スタッフには、見えないトラブルに関して、いろんな局面から原因を探るように訓練しています。実際に現場で多くの実験を行い、ディスカッション形式で原因を探っていくという長期的な方法で解決策をみつけることもしばしばあります。